ファンタジー 「米子と山陰の古代史」について | ||||
日本古代史の真相を解明するため、今まで数え切れないほど多くの優秀な先達達がその謎に挑んで来られた事と思う。 しかしながら、残念な事にその全容は未だ解明に至って居らず、多くの謎として残っているのが現状である。 このHPを作成するに当たり、情報量(資料収集)にも限界がある個人が、これらを完遂出来るとは全く思って居ない。 しかし、謎を解くには、確かな証拠(データ)を地道に積み上げる事より他に手は無いと思われる。 さらに近年、山陰地方で次々と発掘された数々の考古学的資料を見るにつれ、この地域の古代における反映ぶりは否定できないものとなりつつある確信を抱く様になった。 そこで、現在までに得られた真(true)と考えられる考古学的資料や、十分な史料批判が為されている文献的史料と、必ずしも真とは判定出来ない文献的史料を、科学的手法というものを拠り所としながら照合し、古代における米子・山陰の姿を考証してみたいと思う。 また、今後の考古学的発見によっては私論の変更を余儀なくされる可能性もあるが、我田引水的な憶測は極力排除し、出来る限り客観的見地に立って記載を進めたいと考える。 最後に、推論過程が「ファンタジー」なのではなく、結論の、さらにその先にあるものが「ファンタジー」であって欲しいという願いを書き添えて、本題に入る事とする。 |
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制作方法概要 | ||||
1:自然科学系の学術論文 | ||||
自然科学系の学術論文では、前述した様な科学的方法に基づいて、材料(資料)の選択・収集・調整、実験(調査)、結果の整理、考察、結論が提示されている。 本稿では、調査対象が歴史的事象であるため、これらを完全に踏襲した形で論じることは不可能かもしれないが、可能な限りこれに準じた方法で記載を進めることとする。 |
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2:従来の歴史研究方法に関する私見 | ||||
「歴史学」の定義に従えば、文献的史料を主に添えるのは必然なのかもしれない。 そのため、従来の歴史研究においては、文献的資料を考古資料などで補足する形式が取られている様に思われる。 しかし、科学的方法という観点からすれば、逆のような感も否めない気がする。 まず最初に信頼度の高い資料を基礎に置き、それを補完するための資料(あるいは史料)を積み上げていくべきであると考える。 本来、直接証拠を補完するのが間接証拠(傍証)ではないだろうか。 |
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1:本稿での方法 | ||||
前記の私見で述べたように、本稿ではまず真と考えられる事象の検索から行う。 従って、必ずしも文献的史料を主に添えるものではない。 この方法は、歴史学の研究方法からすれば逸脱するのかもしれないが、決して文献的史料を軽んじるものでもない。それどころか、文献資料はその解釈方法を間違わなければ、極めて有用な資料であることをつけ加えておきたい。 さて、人文科学の分野に属する歴史学を、自然科学な方法で議論するにはやや無理があるかもしれないが、敢えて本稿ではそれを試してみる事とする。 すなわち、以下のような手順で記載を進める。 [1]緒言 文献検索、目的の明示化 [2]材料と方法→実験(=調査) 本稿は地方史の検証ではあるが、やはり全体像の確認は不可欠である。 そのため、日本古代史全般についても史料の収集・整理を行う。 なお、ここで収集した資料を本稿の批判・再検証の材料として使って頂ければ幸いである。 (1)材料(=資料、史料) 各種資料のうち本件に有用と思われる資料を選択。 尚、材料については極力主観的見解は控える事とする。 そのため、出典を明らかにした上で、原文に近いものも記載した。 @地理学的資料 A:一般的資料 B:米子の地理 A考古資料 A−1:全国的資料 A−2:米子・山陰関連の資料 B文献的史料 A:日本史全般 B:注目すべき天皇・皇族 C:古代有力氏族(豪族) D:古代史上注目すべき人物 E:米子・山陰関連の史料 C民俗学的資料 A:民俗学的資料 B−1:日本の神社 B−2:米子・山陰およびその近隣の神社 C−1:日本の仏教と古寺・廃寺 C−2:米子山陰の古寺・廃寺 D自然科学的資料など (2)方法 @基本的方法 科学的方法、論理学、材料の信頼度判定、EBMの準用など。 A史料批判の方法 B統計学的仮説検定の方法 数学的手法を用いて得られた資料の検定を試みる。 C数理文献学の適用方法 D地政学 E結果の判定方法 参考(その他の方法) 参考にした他の方法の概要報告などを明示。 [3]結果の検討および整理 上記[2]材料と方法の(1)で示した材料を、(2)で示した方法を用いて検証する。 信頼度を判定する。 [2]で得られた結果のうち、可能なものについては統計学的仮説検定を試みる。 それら結果のまとめを行う。 [4]考察 有意であるとされた結果を根拠とし、他の信頼性の高い文献、資料等を参考材料 として推論を進める。 [6]結論(まとめ) 得られた結果から、何らかの結論(あるいは新たな仮説)を導き、新たな知見とする。 この結論は、再び科学的方法によって検証されなければならない。 |
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上記の詳細は、それぞれの項目に記載する事とする。 詳細 緒言および、「ファンタジー米子と山陰の古代史」の目的へ 材料の収集 (文献的史料、考古学的資料、その他の資料) 方法の明示 (史料批判方法、数理文献学、統計学的分析、その他の方法) 結果の整理 考察 結論(まとめ) |
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2009 3 26 | ||||
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